以前から効果がない、ニセモノが多いと話題になりながらも、売り上げを伸ばし続けている空間除菌グッズ。消費者庁が「広告に根拠がない」として大幸薬品(大阪府吹田市)や中京医薬品(愛知県半田市)など17社に対し、景品表示法違反(優良誤認など)で再発防止を求める措置命令を出しました。いろんなメーカーから発売されている空間除菌グッズですが、いったいどれが本物で効果があるのでしょうか?
部屋に置いたり、首から下げたりすることでウイルス除去や消臭に効果があると言われる空間除菌グッズ。ドラッグストアなどに行けば、実に様々なグッズが並んでいて、どれにしようか迷ってしまうほど。今回違反が認められたのは25商品にも上り、そのほとんどが極端に狭い空間や密閉状況で行った実験データで、実用性が乏しいものばかりだったようです。
指摘された広告は「置くだけで二酸化塩素が室内のウイルス・菌を除去し消臭もできます。」などといった内容のものですが、そもそも二酸化塩素は菌に対してどのような効能があるのでしょうか?
二酸化塩素は鳥インフルエンザの空間消毒薬として注目されましたが、不安定で反応性の高いガスである為、取り扱いには十分な注意が必要。二酸化塩素を含む除菌グッズは、厚生労働大臣による医薬品としての製造販売承認が義務付けられているようです。
国民生活センターでも、「二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品は、さまざまな状況が考えられる生活空間で、どの程度の除菌効果があるのかは現状では分からない。」と指摘しています。
現状、二酸化塩素を含む防菌グッズのほとんどは「雑貨」して扱われているため、医薬品ではありません。遊泳用プールの消毒や、製紙業の紙パルプなどに使用されている二酸化塩素。今の段階では「防菌グッズ」として効果と安全性を両立させるのは難しいのかもしれません。
2014-03-28 |
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